スタッフコラム

スタッフコラム vol.4 <26年6月>

皆様、こんにちは。

いよいよ梅雨に入り、花のように色とりどりの傘が街中に開いています。

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雨の日のお通夜や告別式は大変です。ご遺族の方や参列される方々は、お足元の悪い中お越し頂くことになりますし、私ども葬儀スタッフにしても、お通夜の設営準備や出棺後の片付けの際にどうしても身体が濡れてしまうからです。

ここだけの話ですが、私は周りから雨男と言われております。雨の降る度に、何度となくご葬家様に「あぁ、これは涙雨ですね」とお話ししています。決して私のせいではありません・・・

 

 

さて今回は、『湯灌(ゆかん)の儀式』について、少しだけお話をさせて頂きます。
映画「おくりびと」の影響もあり、最近よく耳にされているかと思います。

 

yukan01葬儀に際し、亡くなった方をお風呂に入れる儀式のことを「湯灌」(ゆかん)と言います。昔は、逆さごとの風習のひとつである「逆さ水」(日常生活とは逆に、水にお湯を足しながら湯温を調節したもの)を作り、ご家族の手で湯灌をされていました。
現在、首都圏での湯灌は自分達ですることはほとんどなく、ご家族皆様の立ち会いのもと湯灌専門業者(納棺師)によって行われています。また、病院で亡くなった時の看護師の手による簡易な清拭(せいしき)は「エンジェル・ケア」と言われていて、湯灌とは異なります。

 

onsen02『湯灌の儀式』は、入院生活などでゆっくりお風呂に入れなかった方や、温泉が好きだった方のご遺族に大変喜ばれております。ご希望があれば、ご家族の手で故人様の髪を洗ったり、お化粧をしてあげることもできます。
あ! 女性の方の場合でもお身体の上に大きめのタオルを掛けて行いますので、お肌が見えてしまうことはありません。どうぞご安心下さい。

 

生まれたとき産湯につかったように、来世へと生まれ変わるために現世での垢を落とす、旅立ちの儀式として行う意味もあるようです。
人生の始まりと終わりにお風呂に入る・・・お風呂好きの、とっても日本人らしい風習だと思います。1日の終わりにお風呂に入って疲れを癒した時の、サッパリとした爽快感!亡くなった人であっても、それは同じじゃないかと私は思います。

 

beer03湯灌が終わった後にビールをお供えする方もいらっしゃいます。
「やっぱり風呂上がりのビールは最高♪」そんな声が聞こえてくるようですね。

一生という長い仕事を終えて来世へと旅立つのだから、最後にゆっくりとお風呂に入れてあげる。「本当に今までお疲れ様でした・・・」 そんな思いを込めて行うのが『湯灌の儀式』なのです。

これからも悔いのないご葬儀が行えるように少しでもお手伝いをさせて頂ければと思います。私は、今日も雨に濡れてしまったので、早く家に帰ってお風呂に入ることにします。