桜の樹木葬が注目を集めている理由は? 主な魅力と注意点、費用相場を解説
桜は日本人から特に愛されている特別な花です。樹木葬が普及していることもあり、「桜の木の下で眠りたい」と考える方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、桜の樹木葬を検討している方向けに、桜の樹木葬の魅力や検討時に注意すべきポイント、埋葬方法ごとの費用相場をまとめました。
目次
桜の樹木葬を選ぶメリットと魅力
樹木葬のシンボルツリーに桜を選んだ場合には、以下のようなメリットと魅力があると考えられます。
日本人の死生観との調和
桜の樹木葬が人気を集めている理由は、日本人の死生観や文化との相性が良いためです。
桜は満開になってから散るまでの期間が非常に短いため「太く短く生きたい」「潔い人生を送りたい」という死生観を持つ日本人の感性にぴったりです。
実際、霊園や墓地には桜の木が植えられているところも多くあります。桜のある墓地を参拝したのがきっかけで、桜の樹木葬を検討する方もいるかもしれません。
お花見気分で参拝できる
桜が咲く時期に、お花見気分で参拝できるところも桜の樹木葬ならではのメリットです。
「霊園や墓地は暗いイメージがあって、なんとなく足が向きにくい」といったネガティブな印象を持っている方も、満開の桜があれば「お花見も兼ねて参拝しよう」と、前向きな気持ちになるかもしれません。「義務ではなく楽しんで参拝してもらいたい」と考えている場合は、桜の樹木葬が適しているといえるでしょう。
日本では、春分の日の前後が春のお彼岸に当たります。地域やその年の気候によっては桜の開花時期に重なる場合もあるため、タイミングを合わせて参拝しても良いかもしれません。
樹齢が長い
桜の樹齢は品種によって異なります。人気の高いソメイヨシノは60~100年、山桜なら200~300年ほどが寿命であると言われています。長期間にわたって故人を見守ってくれるところも、樹木葬に選ばれる大きな理由の一つです。
桜の樹木葬を検討する際に注意したいこと
桜の樹木葬は魅力や人気がある反面、いくつか注意しなければならない点もあります。良い面だけに着目して樹木葬を選ぶと、後悔してしまうかもしれません。樹木葬を検討するときは、メリットだけではなく、デメリットも把握しておくことが大切です。
ここでは、桜の樹木葬を選んだときに気を付けたいポイントを2つ紹介します。
1.開花期間が短い
桜は開花期間が非常に短く、開花してから1週間前後で満開になり、その後3~7日で散り始めます。以後は再び春を迎えるまで花を付けないため「墓参りのたびに花を楽しみたい」という方は注意が必要です。
ただし、桜は花の時期が終わったあとも、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。夏には爽やかな新緑、秋には桜紅葉と呼ばれる美しい色づきを楽しめます。そのため、お盆や秋彼岸の時期に訪れても、「物足りない」とは感じにくいかもしれません。
また樹木葬を採用している霊園の多くは、美しい景観を保つため、敷地内にさまざまな草木を植えています。「季節を問わず、参拝時の景観を楽しみたい」という方は、樹木葬ができる霊園の中でも、花や緑が豊かなところを選ぶと良いでしょう。
2.アクセスが悪いケースもある
桜の樹木葬は、郊外や里山で採用されるケースが多いため、現地に行くまでのアクセスが不便な場合があります。特に里山型の場合、都心からは距離が離れ、行き帰りに時間と手間がかさむこともあるでしょう。
小まめに墓参りに行きたいという場合は、霊園までのアクセスを事前にチェックし、交通にかかる手間や時間が許容範囲であるかどうかを確認しておきましょう。
桜の樹木葬にかかる費用の目安
桜の樹木葬にかかる費用は埋葬方法によって異なります。
比較的費用が安価なのは、共同区画に埋葬する「合祀型」です。費用は霊園によって異なるものの、ご遺骨1体につきおおむね5万~30万円が相場とされています。なお、合祀型の樹木葬では、埋葬の際に骨壺からご遺骨を取り出して埋葬します。そのため、他の方のご遺骨と混じり合うことに抵抗のある方には不向きでしょう。
「集合型」の場合、共同区画に埋葬する点は合祀型と共通していますが、骨壺のままで安置します。ただし、集合型の樹木葬も、一定期間が過ぎると合祀されるため、契約内容をよく確認しておくことをおすすめします。気になる費用相場は、ご遺骨1体につき20万~50万円です。
「他の人と同じ場所に埋葬するのは抵抗がある」という場合は、個別のスペースに安置する「個別型」を選ぶと良いでしょう。個別型の樹木葬は埋葬区画が個々に区別されているため、一般的なお墓と同じような感覚で参拝できます。費用は40万~100万円が相場です。
それぞれの埋葬方法ごとにメリット・デメリットがあるため、自分や家族の要望、予算などに合わせて、適切な方法を選びましょう。
桜の樹木葬を検討するときはメリット・デメリットの両方をよく理解しておこう
桜の樹木葬は、日本人の死生観との相性が良く、お花見も楽しめるなどさまざまなメリットがあるため、樹木葬の中でも特に人気のあるスタイルです。一方で、桜の開花期間が短い、交通アクセスが悪い可能性があるなど、いくつかのデメリットもあります。
メリットだけを見て樹木葬のシンボルツリーを桜にすると「タイミングが合わなくて全然桜の花を楽しめない」「霊園に行くまで何時間もかかる」といった不満や悩みが出てくるかもしれません。桜の樹木葬を検討するときは、良い面と悪い面の両方をよく理解してから決めましょう。
