輪廻転生とは?その言葉の意味と考え方など分かりやすく解説いたします

輪廻転生とは?その言葉の意味と考え方など分かりやすく解説いたします

人は死ぬと新しい生命に生まれ変わると言われており、このことを「輪廻転生」と呼びます。輪廻転生では、現世での行いが来世になんらかの影響を及ぼすと言われています。
そこで今回は、輪廻転生とはなんなのか?その言葉の意味、そして、現世でのどのような行動が来世に影響を及ぼすのかを解説していきます。

輪廻転生は生前の悪行が関係する

輪廻転生とは、人が何度も生死を繰り返し、新しい生命に生まれ変わることを意味します。
輪廻は、車輪が回る様子、転生は生まれ変わることを意味しています。
また、「輪廻」、「転生」のみでも輪廻転生と同じ意味の言葉として使われます。

人の生まれ変わりには、生前の悪行が関連しており、それに応じて六道という6つある世界のいずれかに生まれ落ちます。

輪廻転生では、必ずしも人に生まれ変われるというわけではありません。生まれ変わる世界は、6つの世界に分けられています。
その世界は、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の6つで総称して「六道」と呼ばれています。修羅を人間として括る場合には、五趣と呼ばれるときもあります。

また、地獄、餓鬼、畜生の3つの世界を三悪道といい、特に苦しみの激しい世界だといわれています。
続いては六道の世界が、具体的にどのような世界なのか、1つずつ解説していきます。

六道のなかでも最も苦しい地獄界

六道のなかでもっとも苦しい世界で、その苦しさは言葉では言い表せない世界だといわれています。

餓鬼界は飢えによる苦しみを味わう

餓鬼界は、飢えによって苦しみを味わう世界です。
食べ物や飲み物があったとしても、それを口に運ぼうとした瞬間に青白い炎となり、食べられません。そして、なにも食べられず、最終的には、骨と皮だけになってしまいます。

犬や猫などと同じ畜生界

犬や猫など動物界のことを畜生界と呼びます。人間界からでもその様子を見るれるので、わかりやすいとは思いますが、弱肉強食の世界なので、不安に怯える日々を過ごすことになります。

争いだらけの修羅界

修羅界とは、鬼神である阿修羅が住む世界です。阿修羅は好戦的なため、修羅界では絶えず争いが起きているといわれています。

私たちが暮らす人間界

私たちが今生きている、苦しみも楽しみも感じられる世界のことです。
人間界のみが輪廻転生の枠から逃れられるための仏の教えを学べるとされています。

天上界は極楽と異なる

六道の中で、もっとも楽しみの多い世界のことを天上界と呼びます。ですが、極楽浄土とは違い、迷いのある世界です。また、悲しみも寿命もあります。

次に生まれ変わる世界を決めているのは「引業」

次に生まれる世界は、死ぬまでに行った行為「引業」によって、決まっています。引業とは、生前に行った悪行のことを意味します。なので、引業の重さによって、次に生まれ変わる世界が決まります。

また、引業以外のすべての業ことを満業と呼びます。引業では、次に生まれ変わる世界が決まりますが、満業では、生まれ変わった世界での容姿、家柄、知性などの生まれた時点での状況が決まります。

次に生まれ変わる世界が地獄になってしまう行為

地獄には5つの種類があり、生前の行為によって、生まれ変わる地獄も違います。どのような行為によって生まれ変わる地獄が変わるのかを解説していきます。

*等活地獄:生き物を殺す殺生罪の場合
*黒縄地獄:殺生罪に加えて、他人の物を盗む偸盗罪の場合
*衆合地獄:殺生・偸盗罪、淫らなことを行う邪婬の罪をもつ場合
*叫喚地獄:殺生・偸盗・邪婬・飲酒の罪をもつ場合
*大叫喚地獄:殺生・偸盗・邪婬・飲酒の罪、嘘をつく妄語の罪をもつ場合

ふたたび人間に生まれ変わるためには「五戒」を守り続ける

ふたたび人間に生まれ変わるためには、「五戒」という戒律を守り続けなければなりません。
五戒とは、不殺生・不偸盗・不邪婬・不飲酒・不妄語の5つのことを意味します。

この5つの戒律を守り続けられる人は、非常に少なく、お釈迦様は、涅槃経で「人趣に生まるるものは、爪の上の土のごとし。三途に堕つるものは、十方の土のごとし」と説いています。

この文章は、「地獄に堕ちる人は大宇宙の土のように多く、人間に生まれる人は爪の上の土のように少ない」という意味が込められています。それだけ、ふたたび人間に生まれ変わることは困難で、輪廻転生によって、苦しみ迷いの世界を繰り返していかなければなりません。

【まとめ】

終わることのない輪廻転生の世界から離れるためには仏の教えを守る

終わることのない輪廻転生の世界から離れるためには、原因を見極める必要があります。すべての結果には、原因が存在します。なので、輪廻転生が起こる原因を見極められれば、終わることのない世界から離れられるとされています。

輪廻転生は日本では仏教の教えとして知られていますが、その解釈は諸説あるようです。生まれ変わりを思うのは、現在の自分に満足していないからでしょう。過去や未来ばかり見ずに今、生きている事の素晴らしさ、命の尊厳性を忘れずに一日、一日を大切に生きていく事も肝要ではないでしょうか。

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