ペット霊園

平成29度春季合同法要執り行われました

平成29年3月26日(日)倫勝寺 馬場ご住職をご導師としてお迎えし、第28回春季合同法要が執り行われました。

 

~馬場ご住職の法話より~

震災の時のお話です。2匹の猫を飼っている女性がおり、猫好きの彼女は、近所の野良猫にも餌をあげていたそうです。3月11日も、いつもと同じように餌をあげている時、地震がきました。
彼女はお母さんと一緒に逃げましたが、途中で津波に流され離れ離れになってしまったそうです。流れが速く、もう駄目だと思った瞬間、飼っていた 2匹の猫が自分の中をすり抜けていくのを感じ、同時に「あなたは大丈夫。助かるから」とお母さんの声が頭に響いたそうです。お母さんと2匹の猫の命の代わりに私が助けてもらったと彼女は言っておりました。

ショックから立ち直れず、沈んだ毎日を過ごしていたある日、ケーナという笛を紹介してもらい、吹いているうちに心が落ち着いていくのがわかり、時間を見つけては、お母さんのお墓へ行きケーナの音色を奏でました。ある日のお墓参りで、寒さのあまり、車の中で暖をとりながらケーナを吹いていると、辺りはだんだんと暗くなっていき、ふと外を見ると車の周りを囲うように猫達がいました。
飼っていた2匹の猫、餌をあげていた近所の野良猫達、みんな穏やかな顔をし、しっぽをピーンと立てたまま、まるで動く歩道に乗っているかのように、目の前に集まりそのまま遠くへ消えてしまったそうです。

きっと、ご飯をもらっていた事やお世話になった事、いつかお礼を言わなきゃいけないと思い、ここに会いに来て、「私達はずっと一緒にいるから安心して暮らしてね」とメッセージを伝えに来てくれたのだと思ったそうです。

実際は、全ての子が、このように会いに来てくれるかはわかりませんが、必ず向こう側から見守ってくれていると思います。手を合わせご焼香をし、心の中で語りかけながら、これからも良いご供養をお続けください。

 

<スタッフより>

法要に合わせるかのように、だんだんと雨足が強くなり土砂降りの中での法要となりました。ご参加の方には足元の悪い中、合同法要にご参列いただき、誠にありがとうございました。
次回の秋季合同法要は、平成29年9月下旬を開催予定としております。 また皆様のお元気なお姿を拝見できますことを、心より楽しみにしております。

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