お墓探しをする時に確認しなければならない事とは

永遠に眠る場所を選ぶということ

人がお亡くなりになるのは時に突然で何の心構えもなく、いきなり命を失ってしまう人も少なくありません。病気で長く入院されていて余命宣告されているというご家族がいたとしても、死んでしまうという現実を考えたくないというのが当然で、亡くなってから葬儀、墓の事等を考えるという方も大勢いらっしゃいます。永遠の眠りにつく場所、それが墓所です。そこに骨となって入り永遠の眠りにつく、残されたご遺族はそこに行けば故人が眠っているのですから、会いに行くことができるのです。

霊園など選ぶということ、墓を建立するということは非常に重要な事で、すでに実家にご先祖様が眠られているという場合は、そこに入るということもありますが、分家された場合や実家が遠く将来的に帰る事もないという場合、近くに建立することを選択されることもあるでしょう。その場合、交通の利便性などを考慮し、またしっかりと供養してくれる場所を選択する必要があります。子供が一人という場合、その後、自分が亡くなってからはそこを守っていくのが子供となりますので、なるべく交通の便がよく管理しやすい場所がいいと考える方が多いです。

では、実際に墓探しをする場合に、どのような場所を選択すればいいのかポイントを理解することが安心です。どれも同じ、どこに建立しても安い方がいいと考えてしまうと、残されたご遺族がとても大変になる事が多いです。自分亡き後、ご遺族が困る事がないように、また亡くなられた方が気持ちよく永久の眠りにつくことができるように、しっかりと考えなくてはならないことです。

お墓を選ぶ際にはどのような事を考えなければならないのか、ポイントはどういう所なのかについてご紹介します。

建立する場所を選択する際宗旨宗派は最初に調べること

霊園を選択する時にまず考えなければならないのが、宗旨宗派の事です。実家に確認し菩提寺があるということならその菩提寺にそった宗派の寺院等が近隣にあるかどうか確認が必要です。もしもそうしたことにこだわらないという場合は、別の場所でもいいのですが、寺院を利用する場合、檀家にならないと建立できないという所も多いので、寺院に確認し檀家になる事が必要かどうか聞いてみましょう。

霊園などを利用する場合、最近多くは宗教不問という所が多くなっています。ただ、まれに指定の宗派以外受けつけないとされていることもあるので、霊園であっても必ず宗旨宗派について確認を行います。また亡くなった方が仏教以外の宗教の場合、神道、キリスト教、その他新興宗教等、建立墓の形などが決まっていることもあるので、そのことについても確認が必要です。

さらに故人が遺言書を残されていたという場合で、その中に霊園や葬り方についてこうしてほしいと言葉を残していることも少なくありません。最近は霊園等を利用せず散骨してほしいという遺言をされている方も多いといいます。こうした遺言についてもしっかり考える必要があるので、親戚の方などとよく相談することも必要です。

都市部ではこうしたことに環境や都市だからということでしきたりなども薄れている傾向にありますが、田舎に行けば行くほど、寺院などについてしきたり等が多く残されていることもあります。お墓探しをする場所が実家など田舎という場合には、しきたりに詳しい方に相談するとか、菩提寺に相談するなどして、トラブル等が起きないようにしっかりと考える必要があるでしょう。

霊園までの交通の利便性は非常に重要な事

お墓探しをする時には、何度も訪れる場所になるという事を深く理解していなければなりません。一度だけ利用して後は利用しなくなるわけではありません。霊園や寺院など亡くなった方が眠る場所というのは、ご遺族が何度となく足を運ぶ場所です。交通の便がよく、いつでも通う事ができる場所を考えることが重要です。

御病気で若くして亡くなられる方もいますが、ある程度の年齢になってから亡くなる方がほとんどです。その場合、お参りに行く方も高齢となっていることが多く、今は元気に通う事が出来ても年齢を重ねていけば遠方まで行くということがかなり難しくなることも多いので、なるべく近く交通の便がいいという場所に墓所を設ける必要があります。

あまりにも遠くなると次第に足を延ばせなくなりますし、子供世代になってから、管理するのも難しくなってしまいます。そのため、自宅からどのくらいで行けるのか、公共交通機関を利用した場合便利な場所なのか、徒歩で行く必要がある場合、坂道の勾配のきつさや、車の往来はどうなのかなどもチェックが必要となります。

車で行く場合には行きやすいルートかどうか、時間がどのくらいかかるのかなども調査しておかなければなりません。現地の見学の際に、最初はバスで見学会などに参加しても、その後、一度車でどの位で行けるのか、渋滞箇所はあるのかなどを確認しておくこと、また公共交通機関で行った場合、どの程度の疲労感になるのか等も一度試しておくと安心です。

もちろん費用などの事もありますが、管理の方法やどのくらいの人が普段から周囲の清掃などを行ってくれるのか、また法要などを行う施設があるかどうかなども調べておくと良いでしょう。

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