東京の霊園の選び方

民間霊園とは

民間霊園とは、財団法人が民間企業へ管理と運営を委託し、経営している墓所のことを指します。比較的大規模なところが多いので、空いている場所があれば随時募集を行っている場合がほとんどです。園内が管理業者によって常にきれいに保たれているのも民間霊園のメリットと言えるでしょう。特徴としては、宗教は一切不問であり、生前のご遺骨がない状態であってもお墓を立てることができる点、バリアフリーなところが多く、車いすなどでも墓参りが簡単な点、さらには郊外の立地であれば無料で送迎サービスを行っているなど、サービスが充実している点が挙げられます。民間企業が運営しているので、サービスの向上や販促に熱心なのです。また、利用者が気持ちよく使うことができるよう、さまざまな設備が整っています。そのほか、線香や供花などといった参拝に必要な道具もそろっており、お参りの際は借りることができます。

大規模な施設になってくると法要や会食ができるスペースが霊園内に用意されていることもあります。そして、ここでは宗教や国籍なども関係ないため、より多くの利用者を集めることができます。霊園の規模や運営団体によっても異なりますが、お墓の種類も豊富です。大小さまざまなサイズやデザインのものがあり、利用者のニーズに合わせています。さらには交通アクセスがいいのも魅力的です。利用しやすい場所に位置しているということは、お墓参りもしやすいということです。公共機関や車を使って来る方のことも考えてあります。利用しやすく、便利である点はほかの種類よりも民間のほうが優れているといえます。

一見メリットが多いようですが、逆にデメリットもあります。それは、お墓を建てる際は石材業者が指定されている場合があるという点です。業者が限られるので、値引き交渉などは難しいかもしれません。しかし、提携しているからこそ安く提供できる場合もありますし、この点を除けばほとんどデメリットがありません。価格が問題なければ、サービスのいい民間を選ぶことで間違いはないでしょう。

公営の施設

都道府県または市区町村などといった地方自治体が運営と管理を担っている墓所を、公営霊園と呼びます。全国各地域に設置されており、厚生労働省の調査によると、地方公共団体が運営している墓所は全部で3万を超えています。調査というのは、厚生労働省の平成23年度衛生行政報告例です。東京都などの大規模なものを除けば、こうした公営霊園はもともと地域住民がつくった共同墓所や、もともと寺院墓地だったものがだんだんと市町村に権限が移行していったものです。現在募集している場所は役所などのホームページで確認することができます。

公営霊園に墓を建てる際には一定の条件があるので事前に確認が必要です。民間のところと比べた時に、安い傾向にあります。しかし、東京のような都市部では墓を建てる場所が不足気味です。そのため公営の場所は人気があります。ご遺骨が手元になくとも新たなお墓を建てたい方は、公営の場所を利用することは難しいため民間の場所の検討をしてみる方がよいです。人気の墓地は最低使用料でも車が購入できるほどの金額であるものの、非常に希望者が多く、15倍近い高い競争率となっています。東京都ではお墓不足の深刻化を受けて、墓所区画に空きが出ると細分化して区分けし、立体的に埋蔵ができるような施設をつくるといった対応策をとっています。

現代ではお墓もコンパクトで機能的であることを求められるようになっていますが、亡くなった人を悼む気持ちが一番大切です。団塊の世代の高齢化も進む現在、お墓不足の解消にはより抜本的な対応が必要となるでしょう。

価格の決まり方

東京でお墓の購入を考えているのなら、霊園の選び方にはいくつかのポイントがあります。運営が民間か、自治体かによっても特徴が異なりますが、価格も重要な観点です。墓地の料金は、墓石自体の値段に、墓地の永代使用料、管理費が加算されて決まります。東京は墓地用の土地不足も深刻なため、価格は地方よりも高めに設定されている傾向がありますが、それぞれの料金の意味を知っておくことで無駄を防ぐことができます。墓石は大きさや素材、基礎が頑丈かどうか、石のカットや磨き、彫刻などの加工作業が多いかどうかなどで左右されます。基本的には手のかかったいいものは高いと考えて間違いありません。自分の子どもや孫、それ以上に長く使い続けるものですので、こだわって選ぶ方も多い傾向にあります。

民間運営の場合は提携している石材業者がある場合も多いので確認が必要ですが、価格は商品によって変わるもので、霊園の選び方で変化することは少ないでしょう。一方で、永代使用料と管理費は霊園ごとに変わる費用です。永代使用料は墓地の使用権利を借り受けるためのものですが、区画の大きさに加えて、不動産価格や墓地に伴う施設や設備の面積、造成工事の質などによっても上下します。したがって、東京都心部などアクセスがよく不動産価値の高い場所の永代使用料は高くなります。

管理費はマンションの管理費と同じく、共有部分の維持や管理に使われるお金です。すべての墓地が売れたあとの収入は購入者のこの管理費になるのです。この管理費が設備の規模やサービスの充実度、人件費に充てられるので、設備が整ったきれいなところほど高く設定されているといえます。

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