一周忌とは?法要の流れとマナーを解説します。

人が亡くなってから節目に行う年忌法要のなかでも、重要とされているのが一周忌法要です。

この記事では、一周忌法要とはどのような意味があるのか、遺族として準備しておくべき4つのこと、出席する前に知っておきたいマナーなどを紹介します。

一周忌法要を滞りなく行うためにも、ぜひ参考にして準備を進めてください。

一周忌とは1年目の命日に行う節目の法要

一周忌とは、故人が亡くなってから満1年目の命日に行う法要のことで、遺族とっても重要な節目となります。

宗教によっても考え方は異なりますが、一般的には人が亡くなってからの満1年間つまり一周忌までは喪に服する期間といわれています。

喪に服している期間は故人を偲んで過ごすため、お祝い事は慎むなどのマナーがあります。一周忌後は喪明けとなりお祝い事を行ってもよいとされています。

一周忌は法要のこと一回忌は命日のこと

一周忌は亡くなってから満1年目に行う法要を指します。一回忌は亡くなった日、つまり命日のことです。

また、三回忌は亡くなってから満2年目に行いますが、「二周忌」とは呼びません。

以下のように「周忌」と呼ぶのは一周忌のみで、以降は三と七のつく年に回忌法要を行い、一般的には故人が先祖の仲間入りをするとされる三十三回忌を大きな節目として弔い上げて法要を終えます。宗教は地域によっては五十回忌まで行う場合もあります。

一周忌の翌年に行う法要が三回忌なので混乱しやすいですが、このように数え方が変わるのは、一周忌の節目を迎えた後は亡くなってから何年目を迎えたのかという観点で法要が行われることを覚えておきましょう。

一周忌法要を行うまでに準備しておきたいこと

一周忌法要は喪が明ける重要な節目です。滞りなく行えるようにしっかり以下4つの準備をしておきましょう。

1. 一周忌法要を行う日時や場所を決める

一生忌法要は命日から満1年後に行いますが、仕事などの影響で平日にぶつかってしまうため難しい場合には、命日より前倒しして行います。

前倒しする場合は、命日より直近の土日祝日などに行いましょう。前倒しにするのは問題ありませんが、命日よりも後ろ倒しに行うことは一般的にあまりありません。

2. 寺や会場などへの連絡は早めに行う

寺の僧侶に読経を依頼する場合などは、先方の都合もありますので早めに連絡を入れておきましょう。会場については、自宅や菩提寺、法要向けの会場などさまざまな選択肢があります。

2. 一周忌法要の案内状で人数を把握する

参加者の人数によって会場の規模も異なりますので、事前に案内状を作成して参加者の人数を把握しておきましょう。

案内状は一周忌法要を行う1ヵ月前には送付して、2週間くらいまでに返事をしてもらうと時間に余裕が持て安心です。

一周忌に参加する方は、一般的に遺族・親族や故人と親しい友人・知人ですが、遺族・親族のみで行う場合もあるので、事前に案内状を送付する人を確認しておくとスムーズです。

4. 引出物や食事の準備

参加者の人数を把握できたら、引出物や食事を準備しておきましょう。

引出物の予算は2,000~5,000円が一般的で、カタログギフトや日用品、食品などの詰め合わせなどを用意します。一周忌法要後は参加者で食事をとるので、仕出しや飲食店に予約を入れておきましょう。

あらかじめ予算と「一周忌法要の食事をする」と伝えておくと、最適なメニューを準備してくれますので 料理内容についてはお任せすると選ぶ時間と手間が省けます。

一周忌法要の一般的な流れと知っておきたいマナー

一周忌法要は宗教によって異なります。

一般的には以下のような流れで行われます。

・1. 僧侶の読経
・2. 焼香
・3. 僧侶の法話
・4. 墓参り(近くにある場合)
・5. 施主の挨拶
・6. 食事

僧侶が食事を辞退した場合は法話後にお帰りになるので、この時点でお布施とお車代、お膳料を渡します。

お布施の相場は3~5万円が多く、お車代は5,000円程度、お膳料は5,000円~1万円が一般的です。

基本的なマナーとしては葬儀のときと同様ですが、服装は「平服でお越しください」と案内状に記載されていても喪服が基本です。

一周忌の法要はしっかり準備をして弔いましょう

一周忌法要は、命日から満1年後に行う喪が明ける節目の法要であり、故人を偲んで心を込めて弔う年忌法要でも重要だとされています。

施主として一周忌法要を行う立場の方は、心の整理もつけながら準備を行わなければいけないため大変ですが、亡くなった方のために滞りなく行うためにも、余裕をもって準備を整えておきましょう。

一周忌に関するよくある質問

一周忌の法要はどの範囲まで案内するべきでしょうか?
関係や風習にもよりますが、故人の兄弟姉妹はご案内する方が多いです。状況を考慮して決めましょう。
現在、多くの人が集まるのは良くない状況ですが一周忌の法要は家族のみでも良いのでしょうか?
そのような場合は、理由を添えてなるべく早めにご連絡をしましょう。大抵は納得していただけますが、それでもご希望される方はいることを念頭に置きましょう。

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