お墓参りのお供え物は故人の好物を用意しよう

お墓参りはお供え物の用意から

お墓にお供えする物はお花やお線香と故人の好物を用意するのが一般的ですが、季節の果物や菓子を用意することも多く、お彼岸にはおはぎをお供えすることもあります。帰省の際には多くの人がお墓参りをしますが、そういったときのお供え物は普段生活している地域の名物を用いることも多いようです。ただ、お供え物をカラスや野生の動物が食べ散らかすので、持ち帰りが原則となっている霊園もあります。お花はトゲの無い花を選ぶ必要があり、水の吸い上げがよく日持ちする菊が多く選ばれます。

かつて日本は土葬の風習がありましたが、現在は火葬が一般的なので、お墓にも納骨堂が墓石の下にあり先祖代々の骨壺が収められています。お墓は自分が信心する宗派のお寺に用意することや、郊外にある霊園を求めることが主です。霊園によってはお墓の形を一定の大きさや同じ形にしなければならない制限があったりしますが、全く自由で個性的なお墓を作る人も最近は多く見られます。

生前からお墓を用意する人もいますし、子どもや親族のいない人はお寺や霊園での永代供養をしてもらえる所を選んで契約をすることもあります。色々な形がありますが、お墓は生前から用意しておかなければ急いで決めることは難しいようです。土地や場所、金額や交通事情も考慮して選ぶとなると、予想以上に時間が必要になるので、最近は生前に時間をかけて決める人も増えています。

新しくお墓を必要とする場合、広くてきれいな公園のような霊園は、ちょっと足を延ばして行ける距離であれば故人を思いながらお墓参りに行くことが気分転換にも繋がるので、場所としては良いでしょう。都心にも共同納骨堂があり、遠方より毎日行ける場所が良いと選択される場合もあります。山を切り開いて作られた霊園の場合、広大な場所に1画も大きくとれますが、交通機関が無く頻繁にお墓参りに行けなくなることもあります。

どのような場所が良いか、生活スタイルに合わせて今から準備しておくのも終活と言えるでしょう。

墓地・霊園の選び方

墓地や霊園でお墓を希望する場合、規約や条件など細部に目を通してから決めることをおすすめします。風化で墓石が欠けたり地震でズレたりした場合には元に戻す作業が必要ですが、お墓は重く硬い石なので、専門の業者に依頼することが必要です。管理がしっかりした霊園でなければ、手配は自分ですることになります。

総合仏事サービスといって、霊園だけでなく墓石のことはもちろん、葬儀や法事、仏壇仏具の購入の相談まで手伝ってくれる企業もあります。葬儀の場合は寺院の手配や返礼品、お位牌の準備など家族では気が回らない部分をサポートしてくれます。葬儀の生前相談や介護や保険に関するセミナーなどを開催して、お客様とのコミュニケーションの場を提供しています。

スタイリッシュなお墓は故人の個性を偲ぶアイテムの一つです。生前好きな楽器や食べ物、趣味などを形にして墓石に残す人も増えています。家族でお墓参りに来て、今日までの出来事を報告して故人を思い出しながら過ごすなど、特別な一日になるような場所にお墓を残したいという希望も多くなっています。あまり遠いと頻繁にお墓参りに行けなくなるので、自宅からちょうど良い距離の場所を元気な時から夫婦で探している人も多いようです。

先祖代々のお墓が遠いのでなかなかお墓参りに行けないという場合は、家を引っ越すようにお墓も引越しすることができます。そのため、近くに理想とする霊園があれば管理会社に相談してみてはいかがでしょうか。ご先祖様が過ごした土地にあるお墓も大切ですが、今お墓を守る方の近くに墓地があるとお墓参りもすぐに行けるので、より大切にできます。

お墓参りは大切な家族だったペットも

家族同然のペットも人間より寿命は早く、飼い主によって看取られることは多いでしょう。小さな頃から一緒に生活してきた大切なペットは家族なので、お墓を作ってあげたいという飼い主さんも多く、その気持ちに応えられるよう、ペット専用の霊園が増えています。

ペット霊園で火葬にしない場合はお住まいの役所の清掃課に亡骸を渡したり、地方では所有する土地に埋葬したりしていました。人間用の霊園では受付してもらえませんが、隣接する場所にペット専用の霊園を併設していたりするので、お墓参りが一緒にできる霊園も増えています。

人間と同じように納骨堂を個別に作ったり、共同納骨ができたりと、ペット霊園によりその納骨方法は異なり、オリジナルの納骨方法にも人気があるようです。お供え物も置けるようになっていたりするので、好物だった食べ物を供えてお墓参りをすることができます。

究極の納骨方法として、ペットの隣に故人のお墓を作ることができる霊園もあるようです。愛する家族と一緒に暮らしたペットもずっと一緒にいたいからと、ペット霊園を希望する人が多くなっています。ペット霊園を探す場合はインターネットで検索して、どのようなシステムになっているのか、料金や維持費をしっかり確認したうえで選ぶことが大切です。

まだ元気だから大丈夫と言わず、家族で今から準備しておくのも、家族の一員であるペットを大切に思う愛情と言えます。

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