お墓参りに行ける頻度と永代供養墓

お墓参りができる墓をつくるということ

お墓をつくるということになると、様々な視点から考えていくことになるでしょう。場所によっては、後悔することも出てきてしまうからです。お墓をつくる条件としては、親戚がらみの意見を反映させ、立地条件、予算などいろいろなことが出てきます。ですが、重要なこととしてお墓参りに行きやすいかどうかということが挙げられるでしょう。掃除や管理もしなければいけませんので、どれぐらいの頻度で行くことができるのかは大きな問題になってきます。

お墓参りの頻度が、選ぶ際のひとつのポイントになってきますが、どんな場所にあるのかということが重要になってくるでしょう。自分が住んでいるところから遠いのでは、お墓参りに行く頻度はどんどん少なくなります。土地の値段が高い都市部でお墓をたてるにはかなりの金額になってきてしまうでしょう。そのため、地方にお墓をたてる人も少なくありません。その場合、車の通りやすい主要道路沿いにあったり駅から近く親戚が集まりやすい距離にあったり、交通の便が良いことが望まれます。年配の方が行く機会が多いなら、バス停やタクシーを手配しやすい場所が近くても良いでしょう。車がなければいけないようなところになると、年齢とともにお墓参りがつらくなっていきます。墓園内でも、スロープがあって階段などの段差が少ないほうが足腰に負担がかかりません。小さいことかもしれませんが、将来的に長く考えていく必要があります。

将来訪れることができる場所になっているのか

お墓参りをするということでは、面倒にならないようにするということも必要でしょう。初めのうちは、自分も若く歩くことも面倒ではないはずです。ですが、いずれ老いてくると、入り口から遠くなればなるほど、お墓参りの頻度を下げる要因となってくるでしょう。途中に東屋があって休めるようになっているというのも、確認すると良いでしょう。その点で、丘陵にある場合も気を付けなければいけません。歩くのが難しい場所でなければ、問題になることも少ないことですが、あまりに急になれば上り下りだけでもつらくなってしまいます。できるだけ平たい場所を選ぶということも大切になるでしょう。

歩きやすいということは大切な条件で、アップダウンがなくても、道が整備できているかどうかということも検討に入れておくべきです。シキビなどや供花を買うところ、バケツやひしゃくなどを借りられるところから、自分の家のお墓まで歩きやすい霊園だと高齢の方でも安心できます。腰をかけたり休憩できそうな場所があったりするかどうかといったことも考慮に入れるべきでしょう。電車やバスで花を持っていくのか、入り口で購入できるのかは大きな違いとなるでしょう。

さまざまなポイントを考えておくことにより、お墓参りに行きやすくなることにつながります。大変だと思うようなポイントをできるだけ少なくしておけば、面倒と思わず訪れることができるようになるでしょう。小さなことと思わず、お墓を建てるときには金額とともに検討しておくべきです。特に今というだけではなく、将来的な視点から考慮しておくといいでしょう。

永代供養墓を選択していくという考え方

将来ということでは、いつまでお墓参りに行くことができるのかということを考える時期が来ます。お墓の管理ということも考えると、それを次世代に受け継ぐというのもひとつの選択肢であることは確かでしょう。だからこそ、次世代にはそんな思いをさせたくはないという選択も出てきます。自分の代で終わらせることができれば、次の代では手間をかけさせないで済むということです。何も次世代というだけではなく、後継者がいないという条件もあるでしょう。そうなると、自分のお墓を管理する人はいなくなってしまいます。永代供養できる墓ということが重要視されるようになってきたのも、こうした時代の背景からといっていいでしょう。

永代供養墓は、自分で自分のお墓を決めることができます。生前に決めることができる方法でもあり、埋葬された遺骨を寺院が永代供養をしますので、だれかが面倒を見る必要がありません。永代供養墓の場合、お墓参りの頻度が下がってしまうような状況にはぴったりでしょう。

ほかにも、宗教的な問題で入ることができない場合や、檀家になった後の問題も考える必要がありません。遠くにある墓を近くに移したりするときにも、永代供養墓を考えるという手があります。実際にお墓の無縁化は、社会的にも大きな問題になってきています。お墓参りにということが負担になっていくことも間違いないことだからです。なかなかお墓参りにいくことができないような場合には、こうした方法も一考しておくべきでしょう。永代供養を選択することは、新しい考え方でもあり残る家族への思いやりとしても浸透されつつあります。管理する体制がしっかり整った霊園を選ぶようにしましょう。

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