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平成20年3月23日(日)、合掌の郷ペットメモリアルガーデンで第10回春季合同法要が営まれました。前回の秋季法要は雨交じりの開式でしたが、この春季法要は良く晴れた暖かいお参り日和で、176名の方々が観音様の前にお集まりくださいました。
午後3時の開式後ほどなく、霊源山倫勝寺 馬場義實ご住職をご導師に読経が始まりました。天に向かって合わせる手にも自然と力の入る様子が手に取るように感じられます。
年々ご参加の人数が増えるため、回し焼香でのお焼香となりましたが、ご参列の方々は順々に想いを天につないでいらっしゃるようでした。

悲しみから生まれる力もお子様からの贈り物
~馬場ご住職の法話より~

昔、大変に活躍された高僧が亡くなられました。一つの宗派を興したほどのお師匠様でしたので、葬儀にはたくさんの弟子や信者がその死を悼んで集まってきました。今のように葬儀屋さんや料理屋さんがあるわけではありませんでしたので、葬儀の段取りをするだけでもたいへんな苦労があったと思われます。しかも火葬まで自分たちで行わなければならなかったのですから、その大変さは筆舌に尽くしがたいものだったに違いありません。
火葬も今のように1,2時間で終了というわけにはいかず、薪をくみ上げて丸々一昼夜寝ずの番をし、お骨が綺麗に残るよう、野犬に荒らされぬよう常に気を配っていました。お師匠様の亡骸を荼毘に付しているのですから、火葬の最中も横になって休むということはありません。ようやく収骨できるようになったとき、お弟子さん達は心身共に疲れ果ててしまっていたのでした。
疲れから気弱になったお弟子さん達は涙ながらにお骨をひとつひとつ拾い上げていましたが、取りこぼしたお骨が割れたさまに新たな悲しみが募り、涙が止まりません。そんななかあるお弟子さんがふとこんなことに気づきました。「このお骨の割れたり砕けたりしているさまは、お師匠様がお歳を召されていたからとか火に焼かれたからではない。私たちのために見えないところでお骨折りくださったその数だけ、沢山骨が砕けているのだ・・・」そう気がつくと、お骨の割れた様子がとても尊いものに思えてきたのです。
同じ時代に生まれ、同じ時を過ごした大事な人との思い出の素晴らしさは、時代や立場が変わってもそう変わるものではありません。お子様のように大切に慈しんできたペットとの別れもまた同じです。無私の愛情を私たちに返してくれたお子様を亡くされた悲しみはとても深いことでしょうが、その悲しみの中にあっても「生きる力の種」は既に心のなかに蒔かれているのです。悲しみを心深く抱え込むのではなく、その場所から一歩踏みだし「生ききる勇気」をもっていただくのも、一つの供養ではないでしょうか。
★スタッフより★
暖かい春の陽気に包まれての法要の中、心なしか参列者の方々の表情が、普段よりも明るさを増しているように見受けられました。春の日差しは天国にいらっしゃるパートナー様が、ご家族様に向けて注がれている愛情のように温かく、それぞれつかの間の再会を果たされたのではないかと思います。
ご法要に参加された方同士がゆっくりと語らい、お互いに癒される環境作りをスタッフ一同心がけて参ります。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。お忙しい中ご参列を賜り、誠にありがとうございました。